Today's Work Report
オールウッドハンドル自作#2
今回のオールウッドハンドルの自作ですが、ウォールナット材を使って作ってみます。
通常ですと図面を書いてから始めますが、今回アルミパイプ用の穴開けから始めます。
というのも木材の目に沿って穴を開けるのは結構難しいからです。
立派なボール盤があったとしても15Φの径の穴を20cm以上の深さに開けるのは大変です。
画像のように板を万力に挟んで木工用のドリルで作業すればボール盤はいりません。
いっぺんに開けようとせず、最初は12Φぐらいで開けてその後15Φを通せば楽に開きます。
ただ、手作業で開けた穴ですから厳密にいえば真っ直ぐには開いていません。
その為、原図を描くのが後なのです。
微妙にずれた穴を基準にして原図を描きます。
事前につくっておいた型紙を当ててトレースします。
トレースした線にそって帯ノコで切り取ります。
帯ノコがなければ、少し手間ですが手ノコで切り出します。
横方向が切り出せました。
続いて縦方向の切り出し。
この時点でリールの乗るシート部分を加工します。
あとはひたすら小刀や彫刻刃で削る作業です。
刃物のあとはペーパー掛け作業、
#100ぐらいから#240、最後は#400ぐらい
手をかければかけるほど、綺麗になります。
後は部品を組み込む作業となります。
エポキシ接着剤でアルミパイプ等を接着します。
アルミパイプを本体に接着したところで、ついでに本体にチークオイルを塗布。
ウォールナットの木目が鮮やか、美しい表面が出現しました
画像上がメープル(カエデ)材、下が今回制作したウォールナットオールウッドハンドル、セミダブル。
ヘッドもウッドにすると趣も変わります。
アルミパイプが半分以上貫通していますので強度的にも安心、
ロッド着脱方法が3本爪ですが、部品を変えればデルリン用も作れます。
昨日告知したオールウッドハンドルのキットですが、ご要望があれば半加工(貫通穴、シート部、ヘッド部)のウッド本体に
ヘッド金具、3本爪、アルミヘッド、シートネジ、などの部品を付属で販売予定です。
又、今回作ったハンドルそのものも販売しています、ウォールナットオールウッドハンドルセミダブル
よろしくお願いします
パイソンレザーグリップ製作
本当は在庫しておかなければいけないのですが、なにしろ商品数が半端無し!
大抵は注文を受けてからの製作となってしまいます。
まずは3mのパイソン革からグリップ分を一枚切り出し。
硬質ウレタンで成型した芯材に仮止め接着します。
でパーツを縫い付けていきます。
グリップのみのも販売もしています。
パイソン革は耐久性に優れていますが、肌触りも良いのが特徴です。
又、一頭一頭模様が違うので、二つと同じもの無いのも魅力です。
ダブルクロスステッチの革紐は滑り止めにもなっています。
オーダーロッド"トップスプーク"
本日完成、発送予定の二本のソリッドグラスロッド。4.5フィートのショートロッドです。
左の画像上がトップスプークTS45UL。ハンドルはオールアングル+ハンドカーブグリップ
下のセットはTS45Lにエルゴノハンドル+ハンドカーブグリップ。
なるべくグリップのメープル材に似た色とのことで、SICガイドは#710のスレッドで仕上げてあります。
飾り巻きのバットワインドは定番のベージュ。
好評なので引き続けていますが、ロッドとハンドルを一緒にご購入の場合、オリジナルウッドプラグをサービスしています。
オーダーロッド、今現在ですと1週間~10日ほどの短納期となっております。この機会にぜひご購入をおすすめします。
"パックマン"スピニング仕様
参考画像にはラバーのスピニングハンドル(モスグリーン)セミダブルが付いていますが
その他のスピニングハンドルすべてに装着可能です。
仕舞い寸法は38cm。
SICガイドなのでPEラインにも対応しています。
ご注文はこちらから
ハンドカーブウォールナット、グリップ
ハンドカーブグリップ、本日はウォールナット(クルミ)材で製作しました。
画像の左側2本がウォールナット。右側はメープル(カエデ)です。
前回の材料と又違った風合いのウォールナットグリップができました。
ハンドカーブ(手彫り)の場合、素材が自然の木材の為、同じものは二つと作れません。
その素性によってまったく違ったものになります。
同種の木でも、色が濃かったり薄かったり、木の目が柾目だったり板目だったり。
プラス、杢目や瘤が入っていたりとかなり複雑な要素があります。
そこが又、ハンドカーブのいいところなのでしょうが、削るほうとしては非常に難しいところです。
材料の切り出しを間違えると、まったく様相が変わってしまいます。
グリップに成型したら目がどのように入るかなど、予想して気取りをしなくてはなりません。
そこはもう長年の感とセンスで見極めるしかないのです。