Today's Work Report
アルミハンドル粉体塗装(パウダーコーティング)
今回は当社が採用している塗装方法”パウダーコーティング”を紹介します。
当社のアルミハンドルはアルミ素材自体が錆びにくい耐食アルミADC-5を使って成型してありますのでもともと錆びにくくなってます。
又、ガンメタやブラックなどアルミハンドルに上塗りする場合、、耐候ポリエステル塗料という塗料を使っているので、塗膜強度、耐摩耗、防錆性などが大幅アップしました。
耐候ポリエステル塗料は粉体塗料 というもので液体ではなく粉末のものです。
この粉末を静電気を使ってアルミの表面に密着させ、強力な塗膜を作るというのがパウダーコーティングの仕組みです。
上の画像がアメリカ製のパウダーコーティングマシン。
こちらがコーティングに使うパウダー(粉末)です。
今回はチャイナピンクで塗装します。
静電気を発生させる特殊なガンでパウダーを吹き付けます。
静電気でハンドルの表面にパウダーがビッシリ張り付きました。
そのまま乾燥炉に入れて180度で20分焼きます。
20分後、綺麗なツヤありのチャイナピンクに焼き上がりました
ちなみに今回のご注文、
コーデルラバーのネオングリーンを装着。
かなりカラフル。
こちらはガンメタのパウダーを使って
塗ったEMGマグネシウムハンドルです。
マグネシウムはアルミより錆びやすいので、特に塗料には気を使いますが
このパウダーコーティングで画期的に強い塗膜が得られました。
ハンドカーブグリップ 花梨の瘤
ハンドカーブグリップ、いままでチーク、ウォールナット、ハワイアンコア、メープルなどで
作ってきましたが、今回は花梨で作ります。
先日左の画像の花梨材料を入手。
なかなかの杢が出ている銘木。
特に瘤といわれる杢の入った一級の花梨材です。
いつものように手彫りで成型。
ただ仕上げはいつものチークオイル仕上げではありません。
表面に木固めエースという塗料を浸透させます、浸透しなくなるまで塗っては磨きを繰り返すこと
5回。
すると表面数ミリまでがガチガチに硬化。水気にもろ強い木材に変身します。
しかしそれでいて木の風合いも残るという優れもの。今回はこれで仕上げてみました。
花梨瘤グリップページ
「精霊の宿る木」ハワイアン・コア
素材はこれまた久々、ハワイアンコア材です。
ハワイアンコアは、ハワイでしか生育していない樹木、コアの木。それはかつてハワイ王朝の王族たちが、 宝石箱や家具などで愛用していたほど 、貴重で高級なものとされています。 現在では保護のためにアメリカ合衆国ハワイ州によって輸出を制限されている為なかなか入手困難な材料です。
今回手に入ったコア材、部位によっては綺麗な杢が入り、磨くと素晴らしい模様となりますが、節があったりヒビが入っていたりで使える部分は2割ぐらいというのが悲しいところです。
今回3個制作しましたがあと2~3個作れるかどうかといったところです。
SR(シュープリーム)ハンドル追加
地味ですが結構根強い人気のストレートハンドル。
オフセットしていないので、オールドから最新のリールまでどんなリールも装着可能です。
先にアップした、STハンドル(画像上)は真鍮にクロームメッキのオールド感ムンムンでどこか懐かしいハンドルです。
今回のSR(シュープリーム)ハンドルはストレートフォルムながらアルミダイカスト製です。
当社の他のハンドル同様、防錆機能抜群のアルミ材料ADC-5で鋳造されているので、粘り強く錆びにくい特徴があります。
トップウォーター用、ストレートハンドル。
本日真鍮製ストレートハンドルをネットショップにアップしました。
これらは元々あったものですがなかなかアップできずにいたものです。
お客様からも、たびたびお問い合わせをいただいておりました。
リールシート部分は真鍮製にクロームメッキ、
クラシックフォルムのストレートハンドルとなっております。
セミダブルとシングルの2種。
トリガー付きのベイトリール用とスピニング用があります。
オールインワンハンドル"カトラス"&トップスプーク-TS50ML
本日発送予定のトップスプークTS50MLとカトラスハンドルです。
トップスプークはご存知ソリッドのグラスロッド。
ご注文品は5フィートのML(ミディアムライト)でスレッドカラーがフクシアです
ハンドルはカトラスのダイアモンドパイソン革張りバージョンです。
又、今回ハンドルとロッド一緒にご注文でしたので、当社のウッドプラグを一個サービスしています
シングルスイッシャーのRHをお付けする予定です。
ここで残念なお知らせ、
実は今回ご注文いただいたカトラスが、販売できる最後の一本となりました。
なぜかというと、木型が紛失してしまい鋳造ができなくなってしまったのです。
当社他のハンドルは金型でダイカスト鋳造なのですが、このカトラスだけは、木型と砂での手込め鋳造でした。
鋳物の町、川口ならではの製品だったのです。
その木型が鋳造所の引越しのどさくさで行方知れずになってしまったのです。
左の画像は20年以上前に私が作ったハンドル木型。
現在は使ってないものですが、カトラスの木型も同じ方案で作ったものです。
ハンドルの中心線から割った木型が定盤の裏表に取り付けてあります、
これを砂で固め、木型を外した後の凹みに溶かしたアルミを流します、
一回アルミの湯を流すと二本成型できる二本込めの木型となっています。