Today's Work Report
ショートノーズ・アルミヘッド。
先日のブログでもお伝えした、ショートノーズのストライプヘッドがオンラインにて販売開始致しました。
カラーも定番のシルバー・ガンメタ・サテンブラックです。→購入画面にはこちらから←
宜しくお願いいたします。
あったら便利、ハンドメイドルアー用器具
当社ウッドプラグのバーニッシュはウレタンを使っていますが、バルサ製のカスタムルアーにはエポキシを使う場合があります。
2液ウレタンの場合はエアブラシで吹いた場合10分ぐらいでダレなくなりますが、エポキシ(2液)の場合半日ぐらいはかかります。
そこでダレ無くなるまで回転させる必要がでてきます。
ロッド用には専用の器具が市販されていますが、ルアーの場合はありません。
今日はそんな、あったら便利なルアー用の乾燥器具を製作します。
各角を45度に落として組み込みます
強度が心配なので角に補強用の板を差し込む。
余分の板はのこぎりで切り落とす
木枠の側面にドリルで穴を開ける。
他の穴にはヒートンをねじ込む。
モーターに取り付ければ、一度に5個のルアーの上塗りができる。
この器具当社では仕事で使いますが、ハンドメイドルアーを自作しているかたがたにも
便利なものだと思います。
ぜひ作ってみて下さい。
銘木、USAより届きました。
アメリカよりの航空便、アルミハンドル用のグリップ材が届きました。
長方形の木材はメープル(カエデ)それもフレイムメイプル」と呼ばれる、虎状のキレイな杢を持つ希少材です。
四角形の黒っぽい木材はウォールナット(クルミ)です。こちらもクラロ・ウォールナットという貴重な木材です。北米産のブラック・ウォールナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュ・ウォールナットを接ぎ木したハイブリッド種です。
クラロ・ウォールナットが世界的に希少な高級木材といわれる主な理由は、接ぎ木により起こる拒絶反応が、美しい色調の変化と独特な瘤杢(バール)模様を生み出すところにあります 。産地はアメリカ西海岸のカリフォルニアのみに限定されます。
早速、メープルを木取りしましたが、なんとバットの部分にヒビ!
よくあることなのですが、切り出してみないとわからないことです。
これでこの2個はボツ。でもこの時点でわかったので良しとしよう。
いつものように加工して完成させたのがこちら
うっすら縦に虎杢が出ているのがわかると思います。
クラロ・ウォールナットは材料が小さかったので心配でしたが、なんとか3個がとれました。
こちらも瘤杢の美しいグリップとなりました。
使えない部分も多々ありましたが、高い航空運賃を払ってアメリカから木材を輸入した甲斐がありました。
オールアングルハンドル部品完成
長らくお待たせしました、オールアングルハンドル用のジョイントネジが完成入荷しました。ジョイントネジはオールアングルハンドルのグリップ部分に取り付け接着して使う部品です。
シャフトの中に雌ネジがきってあり、本体部の雄ネジにはめ込んで使います。
ご自分でグリップ部を作ったときに必要な部品です。
サイズは直径13mmで長さは90mmと45mmのものがあります。
左の画像はスピニングラバーのグリップにジョイントを装着して作ったオールアングルハンドルです。
ガンメタ、ショートノーズ
本日作ったCタイプのハンドル、ガンメタ2本。
ためしにショートノーズとノーマルノーズのヘッドを付けて画像を撮ってみました。
若干ですが雰囲気かわりますね!
カラーのガンメタは耐候ポリ塗装なので、かなり剥がれなどには強くなってます。
グリップ部はウォールナットのハンドカーブウッド、
上が手の小さい人向けに少し細く削ってあります。
ハンドカーブは、ほぼオーダーメードなので、ご要望で細くも太くもできます。
ウッドは正直滑るという欠点があります。
でも使い込むほど重厚な味が出て、手に馴染む。そしてなによりかっこいいという長所は短所を補うのに余りあります。
バスフィッシング、それもトップウォーターにはとことんこだわった道具が似合いますね。
遊び心とトップウォーターバシング
カスタム性が高く、ウィットに富んだアイテムが多いのもトップウォーターバスフィッシングの醍醐味です。
やはりトップウォーター男子ならコテコテの釣りますスタイルより、少しハズシた遊び心を持ちたいところ。
リミテッドラインにはそんな欲求を満たす新作が続々ラインナップ。
まずはオーク材を削りだしたオールウッドハンドル。虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を連想させる模様もうっすらと見えますね。
個人的にこの全木ハンドル大好きです。相当格好良いですよ!
お次は銘木を使ったモザイクウッドグリップ。寄木細工を彷彿とさせる、非常に手間のかかったグリップなんです。
これぞリミテッド!と言ったところでしょうか。 画像左は黒檀。右は花梨を使用しています。
最後はパンチングレザー(合皮)グリップです。手に吸い付くような握り心地が特徴で、そしてとにかく軽く自重は23gです。
今回は上の3色のみ販売ですが、実際は14色もあります。近いうちにオンラインの方にも登場予定です。
アルミハンドルの材質
当社のアルミハンドルは日本(世界?)で唯一、ADC-5というアルミ素材を使って成型されています。
ADC-5はアルミの中でも錆びにくく、折れにくいという特性があります。
野ざらしにされるなど過酷な環境でも錆びたり折れたりしたら人命に関わるような重要部品、たとえばバイクのブレーキノブなどに使われます。
酸性雨などの酸化にも強いので、トップウォーター用のアルミハンドル素材としても最適な素材なのです。
反面、粘るので鋳造しにくく金型が傷む、機械加工がめんどう、高価、など製造コストはかかるのですが、あえてADC-5にこだわるのは以上の理由からなのです。
さて、現在作業中の3本爪ですが、もちろん爪部分の素材はADC-5です。
しかし、3つの爪を束ねるバネの部分は鋼材です。
その為、鋼材には腐食対策として銅下メッキを施し、その上にニッケルメッキと2重のメッキをかけてあります。
直接ニッケルメッキでも十分かと思うのですが、職人さん曰くやはり耐食性のためにも銅下メッキは外せないとのことです。
ちなみに3本爪の加工は都内の下町、元はバルサ〇〇の部品を作っていた工場に頼んでいます。
3本爪が収まるヘッド部分は特に水が溜まり易い構造になっています。
念には念をいれてのことなのです。
では、そんなに腐食が心配だったら、バネはステンレスにしたら?と思うかもしれません
確かにステンレスでしたら腐食には強いでしょう。
当社も考えたことがありました。
ところが一つ問題がありました。
電蝕という問題でした。
違った金属同士が触れ合うことでおこる腐食のことです。
特にアルミとステンレスは相性が最悪とのことでした。
個々には耐食に優れていても一緒になると、とんでもないことになってしまうのです。
知らずにやっていたらたいへんでした。