GLASSEYE BLOG
ヴィンテージと矛盾。
先日弊社グラスアイ・オンラインストアーにラインナップされたグッドコンディションなヴィンテージ達。結構無くなってきています。
本日はABUカーディナル44 シリアル#730600
自分で出しといて何を言ってるんだ、なんて言われちゃいそうですが、いざ買い手様が見つかると惜しくなる矛盾。
やはり良い品が旅立って行くとなると少し寂びしい気もします。
良い物って眺めてるだけでも良いんですよね。この深いグリーンやクレストマーク、やっぱり最高です。
何年も愛され続けるプロダクトって単純に凄い。
もちろんウチはヴィンテージにならないように、まだまだ頑張ります。
オチはイマイチ?な、お別れ前の記念撮影的な本日のブログでした。
良い品まだまだあります、オンラインストアーのヴィンテージはこちらです
ガンメタ、ショートノーズ
本日作ったCタイプのハンドル、ガンメタ2本。
ためしにショートノーズとノーマルノーズのヘッドを付けて画像を撮ってみました。
若干ですが雰囲気かわりますね!
カラーのガンメタは耐候ポリ塗装なので、かなり剥がれなどには強くなってます。
グリップ部はウォールナットのハンドカーブウッド、
上が手の小さい人向けに少し細く削ってあります。
ハンドカーブは、ほぼオーダーメードなので、ご要望で細くも太くもできます。
ウッドは正直滑るという欠点があります。
でも使い込むほど重厚な味が出て、手に馴染む。そしてなによりかっこいいという長所は短所を補うのに余りあります。
バスフィッシング、それもトップウォーターにはとことんこだわった道具が似合いますね。
遊び心とトップウォーターバシング
カスタム性が高く、ウィットに富んだアイテムが多いのもトップウォーターバスフィッシングの醍醐味です。
やはりトップウォーター男子ならコテコテの釣りますスタイルより、少しハズシた遊び心を持ちたいところ。
リミテッドラインにはそんな欲求を満たす新作が続々ラインナップ。
まずはオーク材を削りだしたオールウッドハンドル。虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を連想させる模様もうっすらと見えますね。
個人的にこの全木ハンドル大好きです。相当格好良いですよ!
お次は銘木を使ったモザイクウッドグリップ。寄木細工を彷彿とさせる、非常に手間のかかったグリップなんです。
これぞリミテッド!と言ったところでしょうか。 画像左は黒檀。右は花梨を使用しています。
最後はパンチングレザー(合皮)グリップです。手に吸い付くような握り心地が特徴で、そしてとにかく軽く自重は23gです。
今回は上の3色のみ販売ですが、実際は14色もあります。近いうちにオンラインの方にも登場予定です。
トイレットシート リグ
部品が二つ組み合わさった2ピースリグですが、別名、トイレットシートリグとも呼ばれています。
円形がトイレの便座に似た形の為そう呼ばれています。
丸の部分でフックの動きを制御し、ルアーのボディーにキズを付けないようにしながら、魚には良く刺さるよう設計されています。
このリグは1930年ごろにヘドン社がバスフィッシングのウッドプラグ用に考え出したリグです。
ヘドンは1920年代まではLリグというリグを使っていました。
このリグもボディーに刺さらないよう良く考えられたリグでした。
ところがLリグはカップを収める為にボディーに大きな穴を開ける必要があったのです。
手間もかかる、又穴の部分からの浸水も心配ということで考え出されたのが2ピースリグだったのです。
その後、2ピースリグは改良されて、より使いやすい形状に変わりました。
でも、当社としては、トップウォータープラグにはトイレットシートリグが一番美しいリグだと思っています。
古きよき時代、ウッドプラグ全盛の頃の雰囲気を一番醸し出していると思うのです。
アルミハンドルの材質
当社のアルミハンドルは日本(世界?)で唯一、ADC-5というアルミ素材を使って成型されています。
ADC-5はアルミの中でも錆びにくく、折れにくいという特性があります。
野ざらしにされるなど過酷な環境でも錆びたり折れたりしたら人命に関わるような重要部品、たとえばバイクのブレーキノブなどに使われます。
酸性雨などの酸化にも強いので、トップウォーター用のアルミハンドル素材としても最適な素材なのです。
反面、粘るので鋳造しにくく金型が傷む、機械加工がめんどう、高価、など製造コストはかかるのですが、あえてADC-5にこだわるのは以上の理由からなのです。
さて、現在作業中の3本爪ですが、もちろん爪部分の素材はADC-5です。
しかし、3つの爪を束ねるバネの部分は鋼材です。
その為、鋼材には腐食対策として銅下メッキを施し、その上にニッケルメッキと2重のメッキをかけてあります。
直接ニッケルメッキでも十分かと思うのですが、職人さん曰くやはり耐食性のためにも銅下メッキは外せないとのことです。
ちなみに3本爪の加工は都内の下町、元はバルサ〇〇の部品を作っていた工場に頼んでいます。
3本爪が収まるヘッド部分は特に水が溜まり易い構造になっています。
念には念をいれてのことなのです。
では、そんなに腐食が心配だったら、バネはステンレスにしたら?と思うかもしれません
確かにステンレスでしたら腐食には強いでしょう。
当社も考えたことがありました。
ところが一つ問題がありました。
電蝕という問題でした。
違った金属同士が触れ合うことでおこる腐食のことです。
特にアルミとステンレスは相性が最悪とのことでした。
個々には耐食に優れていても一緒になると、とんでもないことになってしまうのです。
知らずにやっていたらたいへんでした。
ヒネリ付きハンドルノブ、小径プッシュノブの初期モデル
コレクションにも使用にも最適なヴィンテージ品です。
コンディション-EX~NM