GLASSEYE BLOG
オールインワンハンドル"カトラス"&トップスプーク-TS50ML
本日発送予定のトップスプークTS50MLとカトラスハンドルです。
トップスプークはご存知ソリッドのグラスロッド。
ご注文品は5フィートのML(ミディアムライト)でスレッドカラーがフクシアです
ハンドルはカトラスのダイアモンドパイソン革張りバージョンです。
又、今回ハンドルとロッド一緒にご注文でしたので、当社のウッドプラグを一個サービスしています
シングルスイッシャーのRHをお付けする予定です。
ここで残念なお知らせ、
実は今回ご注文いただいたカトラスが、販売できる最後の一本となりました。
なぜかというと、木型が紛失してしまい鋳造ができなくなってしまったのです。
当社他のハンドルは金型でダイカスト鋳造なのですが、このカトラスだけは、木型と砂での手込め鋳造でした。
鋳物の町、川口ならではの製品だったのです。
その木型が鋳造所の引越しのどさくさで行方知れずになってしまったのです。
左の画像は20年以上前に私が作ったハンドル木型。
現在は使ってないものですが、カトラスの木型も同じ方案で作ったものです。
ハンドルの中心線から割った木型が定盤の裏表に取り付けてあります、
これを砂で固め、木型を外した後の凹みに溶かしたアルミを流します、
一回アルミの湯を流すと二本成型できる二本込めの木型となっています。
ビンテージ ヘドン アイスデコイ
久々、当社所有のビンテージルアーの紹介、今回は100年前の貴重なルアー ヘドンアイスデコイです。
画像左のアイスデコイ、一見普通のプラグに見えますが、良く見るとフックが付いていないことがわかります。フックが無いのにどうやって魚を釣るのか?ふしぎです。
実はこのプラグ、通常のルアーフィッシングとは違ったスピアーフィッシング用のものなのです。
スピアーフィッシングとは、ルアーを使って魚をおびき寄せ、モリで突いてしまうという結構荒っぽい漁法です。この漁法、古くはネイティブアメリカンから伝わったことで知られていますが、主に凍結した湖の穴釣りで使うことから、アイスデコイと呼ばれています。現在のアイスジグのように水面から垂直に降ろして提灯釣りのように使います
特に五大湖周辺ではスピアーフィッシングの人気があった為、各ルアーメーカーは、通常のプラグほどではないものの必ずフィッシングデコイをラインアップしました。
ヘドン社もご多分に漏れずに作ったのが、このアイスデコイでした。
この画像のものは1916年に作られたファーストモデルです。
蝙蝠の羽根に似ていることから後年バットウイングとよばれた真鍮製のフィンとウッドのテールが特徴です。
ウイングは可動式で広げることで泳ぎ方を変えることができました。
しかしコスト面からかすぐに固定式のフィンに変わり、又折れやすかったウッドのテールも金属製にとって代わりました。
そんな訳で、バットウイング&ウッドテールのアイスデコイは数年しか作られず、非常に希少なものとなってしまったわけです
オールウッドハンドル自作#2
今回のオールウッドハンドルの自作ですが、ウォールナット材を使って作ってみます。
通常ですと図面を書いてから始めますが、今回アルミパイプ用の穴開けから始めます。
というのも木材の目に沿って穴を開けるのは結構難しいからです。
立派なボール盤があったとしても15Φの径の穴を20cm以上の深さに開けるのは大変です。
画像のように板を万力に挟んで木工用のドリルで作業すればボール盤はいりません。
いっぺんに開けようとせず、最初は12Φぐらいで開けてその後15Φを通せば楽に開きます。
ただ、手作業で開けた穴ですから厳密にいえば真っ直ぐには開いていません。
その為、原図を描くのが後なのです。
微妙にずれた穴を基準にして原図を描きます。
事前につくっておいた型紙を当ててトレースします。
トレースした線にそって帯ノコで切り取ります。
帯ノコがなければ、少し手間ですが手ノコで切り出します。
横方向が切り出せました。
続いて縦方向の切り出し。
この時点でリールの乗るシート部分を加工します。
あとはひたすら小刀や彫刻刃で削る作業です。
刃物のあとはペーパー掛け作業、
#100ぐらいから#240、最後は#400ぐらい
手をかければかけるほど、綺麗になります。
後は部品を組み込む作業となります。
エポキシ接着剤でアルミパイプ等を接着します。
アルミパイプを本体に接着したところで、ついでに本体にチークオイルを塗布。
ウォールナットの木目が鮮やか、美しい表面が出現しました
画像上がメープル(カエデ)材、下が今回制作したウォールナットオールウッドハンドル、セミダブル。
ヘッドもウッドにすると趣も変わります。
アルミパイプが半分以上貫通していますので強度的にも安心、
ロッド着脱方法が3本爪ですが、部品を変えればデルリン用も作れます。
昨日告知したオールウッドハンドルのキットですが、ご要望があれば半加工(貫通穴、シート部、ヘッド部)のウッド本体に
ヘッド金具、3本爪、アルミヘッド、シートネジ、などの部品を付属で販売予定です。
又、今回作ったハンドルそのものも販売しています、ウォールナットオールウッドハンドルセミダブル
よろしくお願いします
ライトアーマー乗ってきました。
昨日は地域の防災訓練日でした。
地震や津波で建物が倒壊、インフラも壊滅した場合をそうていしての訓練。
特に当社のある川口市は荒川の流域の為、洪水等の災害も予想されます。
そんなときの為、数ヶ月前から給水装置の組み立て、簡易トイレの設営、手作担架やケガの応急処置などを学んきました。
そしてその訓練の本番が昨日市内小学校の校庭で大々的に行われたというわけです。
私の担当は消火器の取り扱いだったので、初期消火の説明から器具の取り扱いなどを市民の皆さんと共に実践しました。
消火器は結構使ったことが無い人が多く、かなり有意義な訓練だったと思います。
そんな消化訓練場の隣に鎮座してたのが自衛隊の装甲車。
一緒に参加していた消防署や水道局の車両など及びもしない異彩を放っていました。
略称:LAV
愛称:ライトアーマー
[乗員]4人 [空車重量]約4.5t
[全長]4.4m [全幅]2.04m [全高]1.85m
[最高速度]100km/h [
開発:]防衛庁技術研究本部
主として普通科部隊などに装備し、戦略機動および戦場機動などに使用される。 固有の搭載火器はないが、普通科部隊などが装備する、 5.56mm機関銃の車載射撃および軽対戦車誘導弾の車上射撃が可能である。
車両の説明書きでは、おもに紛争地向けのように書かれていますが、災害地でも活躍されているとのことでした。
1両3000万円。ヘビーデューティーで無骨な車体には製造畑の私も魅了されてしまいました。
運転席にも座らせてもらいましたが、なんとオートマ車。
最高速度も100km以上とのこと。
大宮の駐屯地から高速道路を飛ばしてきたとのこと、こんなのに煽られたらさぞかし怖いことでしょうね。
パイソンレザーグリップ製作
本当は在庫しておかなければいけないのですが、なにしろ商品数が半端無し!
大抵は注文を受けてからの製作となってしまいます。
まずは3mのパイソン革からグリップ分を一枚切り出し。
硬質ウレタンで成型した芯材に仮止め接着します。
でパーツを縫い付けていきます。
グリップのみのも販売もしています。
パイソン革は耐久性に優れていますが、肌触りも良いのが特徴です。
又、一頭一頭模様が違うので、二つと同じもの無いのも魅力です。
ダブルクロスステッチの革紐は滑り止めにもなっています。
ロッドビルディング用ヘッド金具
いままでセット販売だったヘッド金具の単体を販売開始しました。
この部品を使えばいままで接着されていたロッドとハンドルが脱着可能になります。
ロッドの装着方法は2種類。
画像上がデルリン式、下が3本爪方式のものです。
左の画像の様に、内径13mmのアルミパイプに接続して使うとわりと簡単に
脱着式のハンドルが自作できます。
当社のハンドルでは、スピニングハンドルやオールウッドハンドルがこの部品を使って作られています。
既成の樹脂ハンドルに埋め込んで製作するのも可能。
一点もの、自分だけのハンドルが作れます。
オーダーロッド"トップスプーク"
本日完成、発送予定の二本のソリッドグラスロッド。4.5フィートのショートロッドです。
左の画像上がトップスプークTS45UL。ハンドルはオールアングル+ハンドカーブグリップ
下のセットはTS45Lにエルゴノハンドル+ハンドカーブグリップ。
なるべくグリップのメープル材に似た色とのことで、SICガイドは#710のスレッドで仕上げてあります。
飾り巻きのバットワインドは定番のベージュ。
好評なので引き続けていますが、ロッドとハンドルを一緒にご購入の場合、オリジナルウッドプラグをサービスしています。
オーダーロッド、今現在ですと1週間~10日ほどの短納期となっております。この機会にぜひご購入をおすすめします。