ビンテージ ヘドン アイスデコイ
久々、当社所有のビンテージルアーの紹介、今回は100年前の貴重なルアー ヘドンアイスデコイです。
画像左のアイスデコイ、一見普通のプラグに見えますが、良く見るとフックが付いていないことがわかります。フックが無いのにどうやって魚を釣るのか?ふしぎです。
実はこのプラグ、通常のルアーフィッシングとは違ったスピアーフィッシング用のものなのです。
スピアーフィッシングとは、ルアーを使って魚をおびき寄せ、モリで突いてしまうという結構荒っぽい漁法です。この漁法、古くはネイティブアメリカンから伝わったことで知られていますが、主に凍結した湖の穴釣りで使うことから、アイスデコイと呼ばれています。現在のアイスジグのように水面から垂直に降ろして提灯釣りのように使います
特に五大湖周辺ではスピアーフィッシングの人気があった為、各ルアーメーカーは、通常のプラグほどではないものの必ずフィッシングデコイをラインアップしました。
ヘドン社もご多分に漏れずに作ったのが、このアイスデコイでした。
この画像のものは1916年に作られたファーストモデルです。
蝙蝠の羽根に似ていることから後年バットウイングとよばれた真鍮製のフィンとウッドのテールが特徴です。
ウイングは可動式で広げることで泳ぎ方を変えることができました。
しかしコスト面からかすぐに固定式のフィンに変わり、又折れやすかったウッドのテールも金属製にとって代わりました。
そんな訳で、バットウイング&ウッドテールのアイスデコイは数年しか作られず、非常に希少なものとなってしまったわけです
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