トップウォーター用"ハンドカーブ ウォールナットグリップ"
久々、ハンドカーブウォールナットグリップの注文が入りました。
完全ハンドメイドのカスタム品、制作過程を紹介いたします。
厚さ30mmのウォールナットの一枚板に型紙から大まかな形を書き込む
なるべくたくさん作れるように書き込まなくてはならないのですが、木材の
状態(節、ヒビや割れ、巣)によっては思ったようには木取りできないこともあります。
今回の板は素直で板目も通った優等生みたいな材料なので助かります。
帯ノコで長い板から2個分を切り出し、さらに1個分に切り分ける。
今回注文は1個ですが手間を考えて2個同時に作ることにしました。
気をつけて作業しないと、ケガをする場面です。
板のセンターをだす為、け引きでラインを引いているところです。
この後ポンチ穴より少し太いドリルでガイドようの下穴をあけます。
ハンドルのシャフトが外径13mmなので13mmのドリルで深さ90mmの
穴をあけます。
垂直に曲がらずに穴をあけなければならないので結構緊張の場面です。
この作業で後の手作業のはかどりかたが違ってきます。
なるたけ手で削る部分を少なくしたいので大胆にノコを使いたいのですが
ちょっとでも刃が入りすぎるとそこでお釈迦(終わり)となってしまいます。
又、一番ケガをするのがこの場面。
親指を削ったら、サミングができなくなるので要注意です。
あとはひたすら小刀で削るだけです
ウォールナットは結構硬い木なのでほねがおれる作業となります。
小刀は、切れなくなったら砥石で研ぐの繰り返しです。
ほぼ小刀での削り作業が終わり、だいたいの形がみえてきました。
この時点でやっと、木目などの状態が判断できるようになりました。
今回のグリップはいい感じになりそうで期待できます。
ここから最後の工程ヤスリ掛けに入ります。
カーブの部分は、紙やすりを丸棒に巻き付けて磨きます。
やすりの番定#100から始めて、#240、#400、#800とより細かい
粒度のヤスリで磨き倒します。
力を込めての長時間作業なので冬でも汗だく。夏にはあまりやりたくない作業です
もうほぼ完成といっていいでしょう
チークオイルの塗布作業です。
チークオイルを塗った瞬間、木目(杢目)がはっきりと浮き出ます、
思った通りの杢目、木肌だったらなおさら、
いままでの苦労が吹き飛ぶ瞬間です
角度もいい感じになってます。
この後、チークオイルを塗っては布で磨く、を繰り返えして完成となります。
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