ホーム>GLASSEYE BLOG>Today's Work Report>トップウォーター用"ハンドカーブ ウォールナットグリップ"
Today's Work Report

トップウォーター用"ハンドカーブ ウォールナットグリップ"

 

久々、ハンドカーブウォールナットグリップの注文が入りました。

完全ハンドメイドのカスタム品、制作過程を紹介いたします。

 

201412416322.JPGのサムネイル画像

厚さ30mmのウォールナットの一枚板に型紙から大まかな形を書き込む

なるべくたくさん作れるように書き込まなくてはならないのですが、木材の

状態(節、ヒビや割れ、巣)によっては思ったようには木取りできないこともあります。

 

 

 

 

2014124164929.JPGのサムネイル画像今回の板は素直で板目も通った優等生みたいな材料なので助かります。

帯ノコで長い板から2個分を切り出し、さらに1個分に切り分ける。

今回注文は1個ですが手間を考えて2個同時に作ることにしました。

 

 

 

 

2014124165916.JPG型紙のラインにそってノコを入れていきます。

気をつけて作業しないと、ケガをする場面です。

 

 

 

 

 

201412417180.JPG次にハンドルのシャフトが入る穴をあけます。

板のセンターをだす為、け引きでラインを引いているところです。

 

 

 

 

 

201412417221.JPGコンパスで外径の円を書き、センターにポンチで印を付けます。

この後ポンチ穴より少し太いドリルでガイドようの下穴をあけます。

 

 

 

 

 

2014124172540.JPGハンドルのシャフトが外径13mmなので13mmのドリルで深さ90mmの

穴をあけます。

垂直に曲がらずに穴をあけなければならないので結構緊張の場面です。

 

 

 

 

201412417300.JPG穴があいたら、先ほどの帯ノコで荒削りをします。

この作業で後の手作業のはかどりかたが違ってきます。

なるたけ手で削る部分を少なくしたいので大胆にノコを使いたいのですが

ちょっとでも刃が入りすぎるとそこでお釈迦(終わり)となってしまいます。

又、一番ケガをするのがこの場面。

親指を削ったら、サミングができなくなるので要注意です。

 

201412417390.JPG機械の作業はここまで、

あとはひたすら小刀で削るだけです

ウォールナットは結構硬い木なのでほねがおれる作業となります。

小刀は、切れなくなったら砥石で研ぐの繰り返しです。

 

 

 

2014124174553.JPGほぼ小刀での削り作業が終わり、だいたいの形がみえてきました。

この時点でやっと、木目などの状態が判断できるようになりました。

今回のグリップはいい感じになりそうで期待できます。

 

 

 

 

201412417560.JPG

ここから最後の工程ヤスリ掛けに入ります。

カーブの部分は、紙やすりを丸棒に巻き付けて磨きます。

やすりの番定#100から始めて、#240、#400、#800とより細かい

粒度のヤスリで磨き倒します。

力を込めての長時間作業なので冬でも汗だく。夏にはあまりやりたくない作業です

 

 

2014124175643.JPG紙やすりの後は化学繊維のヤスリで仕上げ磨き。

もうほぼ完成といっていいでしょう

 

 

 

 

 

201412418516.JPG最終作業は

チークオイルの塗布作業です。

チークオイルを塗った瞬間、木目(杢目)がはっきりと浮き出ます、

思った通りの杢目、木肌だったらなおさら、

いままでの苦労が吹き飛ぶ瞬間です

 

 

2014124182120.JPG今回、ご注文のPタイプのハンドルに仮止めしてみました。

角度もいい感じになってます。

この後、チークオイルを塗っては布で磨く、を繰り返えして完成となります。

 

 

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.glasseye.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/23

  • フェイスブック
  • インスタグラム